不動産売却で扱いに悩んでしまうものの一つに「カギ」が挙げられます。「カギは不動産会社に預けたほうがいい?」「交換は誰がどのタイミングでする?」「紛失している場合はどうしたら良い?」などその悩みはさまざまでしょう。そこでここでは、それらカギに関する疑問にそれぞれお答えします! 不動産売却の予備知識として、それぞれのケースについてチェックしておきましょう。
不動産屋にカギを預けた方が良い?
不動産売却では内覧などを行うため、カギを不動産会社に預けるべきか悩む方も多いはず。
もし、住んでいる家を売却するのであれば、不動産会社へカギを預ける必要はありません。見学をしたい購入希望者が表れた場合は、不動産会社が売主へ連絡してスケジュール調整を行います。そのスケジュールに合わせて部屋の掃除などを行い、購入希望者を迎えましょう。
一方で、売却するのが空き家の場合は、不動産会社にカギを預けておくのがオススメです。カギを預けることで、不動産会社の判断で見学者を募集できるので、よりスムーズな売却につながります。ただし、定期的な掃除などのメンテナンスは売主が行う必要があります。掃除などで物件を訪れる際は、内覧とのバッティングを避けるために、事前に不動産会社へ連絡をすると良いでしょう。また、不動産会社によってはメンテナンスサービスを提供しているケースもあります。
カギの交換費用は誰が負担する?
不動産売却後にはカギの交換を行いますが、その代金を売主と買主どちらが負担するのか気になる方も多いはず。不動産売却におけるカギの交換は、買主負担となることが一般的です。不動産の引き渡し後日にカギを買主へ渡し、その後に買主がカギを新しいものへ交換します。買主へはスペアキーを含めたすべてのカギを渡す必要があるため、本数がそろっているか事前にチェックしておきましょう。
カギを紛失した場合はどうしたら良い?
もし、スペアキーを紛失している場合は買主とトラブルになる恐れがあるため注意が必要です。主な対処方法としては「紛失したまま売却する」か「カギ交換などの費用分を値下げする」ことが挙げられます。
紛失したまま売却する
カギの紛失は防犯を考えれば軽視できません。しかし、一般的には引き渡し後に買主自身でカギを交換します。そのため、事前にカギを紛失していることを購入希望者へ伝え、同意を得てそのまま引き渡しとなるケースが多いです。
同意が得られた場合は、売買契約締結時に「カギは全部で5本あるが、1本紛失したため4本の引き渡し」のように、本来の本数、紛失した本数、渡す本数などを記載し食い違いがないようしましょう。
カギ交換などの費用分を値下げする
カギの紛失を売主側で対応しなければいけない場合は、カギ交換の費用分を値下げするのがオススメです。
売主がカギの交換やスペアキーの用意をした場合、「引き渡し後も売主がカギを保有しているのではないか」と買主に疑われてしまう恐れがあります。万が一、引き渡し後に不法侵入などが発生した際には、余計な疑いをかけられることも……。
そのため、売主が対応する場合は、カギの交換や複製を行わずに、費用分の値下げを検討しましょう。
不動産売却でもカギの扱いは慎重に!
不動産売却では、その価格や売却活動が重要ではあるものの、カギの扱いなど細かい部分までしっかりと対応することが求められます。いざ売却となって困ることのないように、それぞれのケースでどのように対処するべきかを事前に知っておきましょう。