一般的に、マンションは一軒家と比べて買い手がつきやすいと言われていますが、実際にはこのようなお悩みをお持ちの方も多いようです。
実は、マンション売却を成功させるためには、いくつかのポイントをおさえる必要があります。不動産会社に丸投げするつもりはなくても、自分自身はどうしたら良いのかお困りの方へ、マンションを売却するときの注意点を4つまとめてみました!
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注意するポイント
1十分な内覧件数を確保する
「内覧」とは、購入希望者が実際の物件を見学すること。「内覧件数が少ない=購入希望者が少ない」ということなので、まずは十分な内覧件数を確保することが大切です。
「囲い込み」に注意!
「囲い込み」とは、不動産会社が売主・買主双方から仲介手数料を得るために、物件の情報を非公開とする行為のこと。自社のお客さんへ優先的に物件を回すために、あえて広告・宣伝活動を控えてしまうのです。本来は禁止されている行為ですが、自社の利益のために「囲い込み」を行う仲介業者も少なからず存在します。
囲い込みによって、購入見込みのある層に物件の情報が届かなくなるため、売却期間が長引いたり、場合によっては悪条件での売却を提案されたりする危険性もあります。「囲い込み」を行うような不動産会社を避けるためにも、利用者の評判(不動産会社の口コミ)はしっかりチェックしておきましょう。
広告・宣伝活動に力を入れる
内覧件数が少ない場合は、そもそも広告・宣伝活動な不十分な可能性も考えられます。広告・宣伝活動の成否は不動産会社の力量に委ねられるため、業者選びは非常に大切です。また、仲介売却を依頼した後も、「どのような広告を打っているのか?」「どの範囲まで宣伝しているのか?」という点を定期的に担当者へ確認しましょう。
物件紹介の図面や写真が魅力的になっているか
物件の図面や写真など、「目から入る情報」は非常に重要です。もしあなたが不動産の購入希望者だったら、キレイな写真や、物件の魅力が伝わるような写真が掲載されているほうが魅力的に感じますよね。購入希望者は複数の不動産を比較検討する場合が大半なので、まずは「第一印象」を良くしないと内覧にはつながりません。不動産会社へ売却を依頼するときは、その不動産の魅力な十分に伝わるような物件紹介を用意してもらいましょう。
2売却期間を長期化させない
マンション売却を成功させるためには、売却期間を長期化させないことも大切です。一般的に、売却開始から成立までの期間は「3ヵ月程度」と言われています。売却期間が長引くと「売れ残り」という印象を与えてしまうため、この間いかに購入希望者や内覧件数を増やすかが重要なポイントとなるのです。
また、売却期間が長引くと、マンションの築年数がかさみ、需要が下がってしまうリスクも。中古マンションの売却成立は「築10年」がひとつの目安となっており、これを過ぎると購入希望者の数がぐっと減ってしまうのです。担当者からのなんの説明もなく売却期間が長期化している場合は、不動産会社の見直しも検討しましょう。
3ひとつひとつの内覧を大切にする
内覧を希望するということは、あなたのマンションに興味を持っているということ。内覧者はいわばお客様なので、内覧希望はひとつひとつ丁寧に対応しましょう! また、不動産会社による内覧者への対応もチェックすべきです。
内覧者へのヒアリング・フォローは丁寧か?
良い不動産会社は、内覧者へのヒアリングやフォローを欠かしません。もし成約に結びつかなくても、内覧者に「購入を決めなかった理由」や「他の不動産を選んだ決め手」を聞けば、売却計画の改善に役立てることができます。内覧して終わりではなく、内覧者のヒアリング結果をきちんと生かせる業者を選びましょう。
内覧者への工夫がされているか?
内覧対応には、売主側の協力が不可欠。内覧者に良い印象を与えるために、室内は清潔な状態を保つようにしましょう。必要であれば、廊下やエレベーターなどの共有部分も清掃します。また、照明の明るさや、壁紙、床の状態に気を配ることも大切です。
もし同じマンション内で別住戸が売りに出されている場合は、なおさら工夫が必要です。間取りやインテリアなど、アピールポイントを整理して好印象を獲得しましょう。
4値下げは「最後の手段」にとっておく
売却期間が長引くと、不動産会社から値下げを勧められるケースも少なくありません。確かに価格の見直しは大切ですが、安易な値下げは後悔のもと。気づけば売却価格が大幅に下がり、資金計画が崩れてしまう危険性があります。
一度下げた値段は、おいそれとは元に戻せません。不動産会社の対応力や売却戦略をしっかりチェックしつつ、「この価格ではどうしても売れない」という場合にのみ値下げを行うようにしましょう。不動産会社の売却活動に納得できない場合は、依頼先を変更するのもアリです。
まとめ
マンション売却では「内覧件数」「売却期間」「内覧者への対応」「値下げのタイミング」の4点が大切です。
まずは購入希望者を集め、十分な内覧件数を確保しましょう。信頼できる業者を選ぶのはもちろんのこと、不動産会社や担当者の対応力をしっかり見極めることも重要です。売却期間の長期化を避けるためにも、売却計画や今後の戦略について、不動産会社へ逐一確認をとるようにしましょう。
また、内覧者に対するヒアリングや、フォロー対応も確認したいポイント。室内をキレイに保つ、インテリアを工夫するなど、売主側の努力も必要です。
値下もひとつの手ですが、あくまで最終手段としてとっておくのがおすすめ。広告・宣伝、内覧対応など、できる対策はすべて行い、それでも売れない場合にはじめて値下げを検討しましょう。