マンションなどの不動産売却をするうえで、査定は売却価格の目安を知るための重要なステップです。
ここでつまずいてしまうと売却が難しくなるばかりか、後に大きなトラブルへと発展してしまう恐れも……。
査定を受ける前には、事前準備や査定の際に注意しておくべきポイントをおさえておきましょう。
ここでは、査定で失敗することなくスムーズに売却するためのコツをご紹介します。
査定前はしっかりと準備を!
査定を依頼するうえで、物件の間取りやアピールポイントなどは担当者に伝えておくべき重要な情報です。そのため、まずは事前にしっかりと準備をしておきましょう。
~準備する事~
書類や資料の準備
不動産会社に査定や売却時の広告資料の作成を依頼する際は、その物件の詳細情報や権利関係などを伝えることが重要です。
そのため、登記簿謄本や売買契約書、重要事項説明書、物件の図面などを用意しておく必要があります。
また、物件購入時のパンフレットなども物件の特徴やアピールポイントを知るうえでの重要なポイントになるため、可能であれば用意しておくと良いでしょう。
直前になって書類を探したり申請を行ったりしていると、不動産売却をスムーズに進めることができなくなってしまいます。
まずは必要な書類を用意するところから始めるようにしましょう。
アピールポイントなどの情報を整理する
物件の広さや設備などは書類などで確認できますが、住み心地や周辺環境などは住んでいる人にしかわからないことも多くあります。
窓からの眺めや日当たり、駅、電停、バス停や学校、スーパー、病院などの周辺の施設、付近の交通量、リフォーム履歴などの情報をまとめておきましょう。
また、雨漏り、設備の故障、床や壁の損傷などのマイナス情報は、隠していると後々トラブルに発展する恐れがあるため、しっかりと伝えることが大切です。
部屋の片付け
「部屋がきれいな方が査定額も良くなるのでは……?」と考える方もいるでしょう。
しかし、家の片付けが査定価格自体に影響することはないため、査定のときには普段のままでも問題ありません。
ただし、実際に売却する段階では、部屋のキレイさは購入を検討している人の印象を左右します。内覧や内見の前は、片付けや掃除をしておきましょう。
傷、劣化、修繕歴を隠すとトラブルのもとに……
築年数を重ねれば重ねるほど、住宅や設備は劣化していきます。雨漏りやシロアリの被害、設備の故障などが発生していることもあるかもしれません。
こうした不具合は査定のマイナスとなりますが、隠したままで売却が行われてしまうと契約不適合責任が課され慰謝料や賠償金を請求される恐れもあります。
査定は複数社に依頼すると効果的
不動産売却で失敗しないためには、物件の適正価格を知ることが一番の近道。
しかし、査定でチェックするポイントは同じでも、不動産会社によって査定方法が異なるため査定額にも差が出ます。
また、不動産会社によっては、契約を取るためにあえて高い金額を提示して、売り出し後に値下げを提案するケースがあるため注意が必要です。
もし、一社にしか査定を依頼していない場合は、提示された査定価格が適正なのか、高すぎる(または安すぎる)のかを判断できません。
物件の適正価格を判断するためにも、査定は複数社に依頼して査定額を比較するようにしましょう。
Point:査定額の根拠もしっかりと確認を!
不動産売却で「少しでも高く売りたい」と誰しもが考えるはずです。そのため、つい査定額が高い不動産会社と契約したくなるもの……。
しかし、不動産仲介においては、購入者は個人であり、不動産会社の提示する査定額はあくまで目安であることを忘れてはいけません。
契約を取るために高い査定額を提示する悪質なケースもあるため、金額だけではなく「なぜその金額なのか」という根拠を確認することが重要です。
また、査定時の対応や質問の受け答えがしっかりとしているかという点にも注目して、安心して依頼できる不動産会社かを見極めるようにしましょう!
査定のポイントをおさえてより良い不動産売却を!
査定は不動産売却への第一歩です。ここでつまずかないようにしっかりとポイントをおさえて、より確実で満足のいく不動産売却を目指しましょう!
不動産査定における評価ポイントなどについて知りたい方はこちらをご覧ください。