不動産を売却する際、ほとんどの方は大きな決心をして臨むでしょう。しかし、いざ不動産会社に相談したら「売れません」と言われてしまうケースがあります。売却を断られる不動産の共通点と対処法を知ることで、「ほかの不動産会社をあたってみよう」「売却方法を変えてみよう」などの対策を練ることができるでしょう。不動産売却においては、一度断られても諦めないことが重要です。
不動産売却を断られがちなケース
売却を断られる不動産にはいくつかの共通点があります。自身の不動産が該当しないか、確認しておきましょう。「売れない可能性」をあらかじめ把握しておくと、早い段階で対策を講じられます。
▼1.築年数が古い
築年数が古い家の場合、売却を断られるリスクがあります。修繕などに費用がかかり、買主が見つからない懸念があるからです。戸建ての場合、劣化によって水回りや外壁、屋根なども修繕が必要なことも。そうなると、より買主は見つかりにくくなります。また、庭に雑草が生えていたり玄関が汚かったりと外観に難があってもマイナスポイントとなるでしょう。外壁が汚れているような場合は、塗り直しやクリーニングなどの対策も求められます。
なお、ここで重要となるのが「無計画なリフォームは避ける」ということです。買主の中には、購入した不動産を自分好みにリフォームしたいと思う人もいます。わざわざお金をかけてリフォームしたのに逆効果になってしまっては意味がありません。また、リフォームにかかったお金を販売価格にプラスすることは現実的ではないので、リフォームについては慎重に考えるべきでしょう。
▼2.立地が悪い
駅から遠い場所に家が建っていると、不動産会社から売却を断られることがあります。駅まで徒歩数十分以上かかるにもかかわらず、バスなどの公共交通機関も頼れない場合、不動産の価値はますます低くなってしまうでしょう。駅から遠い場合、「周辺環境が良い」「治安が良い」「複数の駅を利用できる」といった利点が必要となります。
▼3.雨漏りや害虫の被害がある
家の設備が故障していたり、雨漏りがあったりする場合も売却を断られることがあります。雨漏りしている家は、基礎部分に水分が入り込んでいる懸念も。柱が劣化していたり、シロアリが棲みついていたりといったリスクも考えられます。きちんと管理・メンテナンスされていない家は築年数が実際以上に古く見えることがあるので、敬遠されがちです。
ただし、「古い家だから」と考えなしに更地にしてしまうのは避けましょう。更地にして買主が見つかるケースもありますが、取り壊しには多くの費用が発生します。家がなくなることで固定資産税も高くなるので、慎重に考えるべきでしょう。
売れない場合の対処法
不動産売却を断られた場合も、「ほかの業者に相談する」「売却方法を変える」といった対処法を取ることで、売却への道を見出せることがあります。
▼1.ほかの不動産会社を探そう
不動産会社には、得意なエリアや分野があります。売却を断ってきた業者が、実はそのエリアに不慣れだったということも考えられるのです。また、「売りたいのは戸建てだが、売却を依頼した会社の専門はマンション売却だった」というケースもゼロではありません。こうした事態を避けるためには、あらかじめ複数の不動産会社に相談しておくと良いでしょう。
▼2.不動産買取も選択肢に
不動産売却は大きく分けて、不動産会社が仲介役になって買主を探す「仲介売却」と、不動産会社が直接家を買い取る「不動産買取」の2種類があります。仲介売却を断られた不動産でも、不動産買取なら売却できる可能性があります。また、不動産会社自身が買主になるため、売却価格に満足できれば最短1週間程度での売却も可能。「今すぐ現金化したい」という方にはおすすめの方法と言えるでしょう。ただし、仲介売却よりも売却価格が一般的に低くなる点には注意が必要です。
また、不動産買取でも「買取拒否」とされるケースはゼロではありません。立地が著しく悪かったり、不動産自体に問題があったりする場合は断られることも。たとえば「家そのものが傾いている」「近くに商店や病院など生活に必要な施設がない」「再建築不可物件」といったケースが挙げられるでしょう。
再建築不可物件とは、接道義務を果たしていないものを指します。家を建て替えるには「幅員が4m以上」の建築基準法上の道路に、「土地が2m以上」接している必要があります。そのため、この義務を果たしていない家は、今あるものを解体すると新しい家を建てられないのです。このような家は「活用しにくい」と判断され、買取を拒否されるケースもあるでしょう。
ただし、最終的に買取が可能かどうかは不動産会社の判断になります。「買取は難しいかな……」と思っても、まずは複数の不動産会社への相談をおすすめします。また、「再建築不可物件専門」の業者もいるので、該当の業者を探してみてください。
売却拒否されても「絶対に売れない」わけではない
いざ不動産を売却しようとしても、不動産会社から売却を拒否されてしまったら非常に困ってしまうでしょう。不動産売却を断られる際にはさまざまな理由があり、1社がだめでも次の1社なら対応可能というケースは少なくありません。「売却拒否される」不動産があることも事実ですが、複数の不動産会社に相談する、売却方法を変えるなどの対策をして、売却活動を進めましょう。