物件を購入する際に日当たりを気にする方も少なくありません。
そのため、売却を検討している不動産の日当たりが良くないと「売却できるかな?」「安く見積もられるかな?」と気になることでしょう。
そこで、日当たりの悪い物件を売却する際に気になる、売却価格や早く・高く売るコツなどについてお答えします。
日当たりが悪い物件は売れにくく、価格相場も低くなる傾向に……
日当たりが悪い物件は以下のような理由から、需要が少なく売れにくい傾向にあります。
・洗濯物が乾きにくい
・カビや結露が発生しやすい
・カビ、結露、シロアリなどによる被害で建物が劣化しやすい
・健康被害に発展する恐れもある
また、価格査定の項目には日照採光・方位の項目があり、日当たりや住宅の向きが悪いと最大で20%近く査定額が低くなることもあります。
日当たりの悪い物件を高く・早く売るコツは?
日当たりの悪い物件は売れにくく価格も下がる傾向にありますが、せっかくなら少しでも高く早く売却したいもの。そこで、日当たりの悪い物件を売却する際のコツを紹介します。
▼物件情報に掲載する写真にこだわる!
購入希望者の多くが、チラシや物件情報サイトに載っている写真を見て内覧するかを判断します。そのため、物件の写真で少しでも良い印象を抱いてもらうことが大切です。掃除やインテリアの配置などはもちろんですが、昼間に撮影を行うなど時間も意識して、明るく清潔感のある写真を用意しましょう。
▼照明やインテリアで部屋を明るく!
間接照明の設置やカーテンの色味を工夫するなど、部屋を明るく見せる方法はさまざま。また、鏡を置くことで自然光を取り込みやすくなるだけでなく、部屋を広く見せる効果も期待できます。照明やインテリアで日当たりの悪さをカバーしつつ、明るくオシャレな雰囲気を演出できれば購入してもらえる可能性も高くなるでしょう。
▼掃除は入念に!
日当たりが悪く暗い家は、清潔感に欠ける印象を持たれてしまうことがあります。そのため、できるだけ清掃は入念に行い、部屋をキレイに見せることが大切です。特に、室内の第一印象を決める玄関と厳しくチェックされやすい水回りは要注意! 自身では掃除が難しい場合は、ハウスクリーニングの利用も検討してみましょう。
▼売るターゲットを考える!
夜勤が多い人は昼間に寝る生活サイクルになりがち。そのため、日当たりの悪い暗めな部屋の方が睡眠時間を確保しやすく好都合というケースもあります。また、人によっては「日中は家にいないため日当たりを気にしない」ということもあるかもしれません。このように、ターゲットを絞って販売戦略を練るのも日当たりの悪い物件を売るコツ。不動産会社の担当の方と相談して、ターゲットを絞って探してもらってみましょう。
▼日当たりが悪いことのメリットを考えてみる!
「日当たりが悪い」というのはデメリットに変わりはありませんが、以下のように視点を少し変えて日が当たりにくいメリットを挙げてみましょう。
・室内のものが日焼けしにくい
家具や本などに日差しが長時間当たると、紫外線によって劣化し色褪せなどを引き起こします。しかし、日が当たりにくいことで、室内にあるものの劣化を防ぎやすくなります。
・日差しによって室温が上がりにくい
日差しが入り込むとそれだけ室温も上がるため、夏場はエアコンが必須であったり熱中症になってしまったりする恐れがあります。日当たりが悪いことで室温が上がりにくくなるため、夏でも過ごしやすく電気代を節約できる可能性も!
・日中でも睡眠時間が取りやすい
夜勤などで働いている人は日中に眠るため、日当たりが良いと寝つきにくくなることもあるはず。日当たりが悪い家は、昼間でも室内を暗い状態に保ちやすいため、睡眠時間を確保しやすくなります。
▼買取という選択肢も検討する
「どうしても早く売りたい!」という場合は仲介ではなく買取を選ぶのも一つの手です。不動産会社に直接買い取ってもらえるので、買い手を探す手間がありません。ただし、買取金額が相場よりも安くなってしまう点に注意しましょう。販売活動の手間や期間と売却金額をしっかりと考慮したうえで決めることが大切です。
日当たりの悪い物件もコツを押さえて売却を
日当たりが悪い物件は売却しにくく査定額も低くなる傾向にありますが、売れないということは決してありません。コツを押さえた売却活動を行って、少しでも高く、早く売れるように進めましょう!