不動産売却で欠かせない内覧では、少しでも購入希望者に良い印象をもってもらいたいもの。そこで注意したいのが雨の日の内覧について。雨の日の内覧は、晴れの日では目につきにくい部屋の欠点が表れることがあります。そこで今回は、雨の日の内覧でチェックされがちなポイントについて紹介します。
ポイント1:「車が走る音」
雨の日は、車が水を跳ね上げて走るため走行音が大きく聞こえる傾向にあります。そのため、晴れの日は我慢できても、雨の日では走行音がストレスに感じることも。長く住んでいると慣れてしまって気づきにくいかもしれませんが、大通り沿いや車の交通量が多い道路に面している場合はチェックされがちなポイントです。
ポイント2:「水はけ」
雨の日は、購入希望者がバルコニー・ベランダ・庭の水はけをチェックするのに絶好のタイミングです。自分たちだけで水はけを改善するのは難しいかもしれませんが、排水溝回りの掃除などできる限りの対策をしておきましょう。マンションでバルコニー部分の排水が気になる場合は、事前に管理会社に相談しておき、内覧の際に購入希望者へ「管理会社へ相談中です」と伝えるのも一つの手です。
ポイント3:「雨漏りなどの不具合」
当然ではありますが、雨漏りなどの不具合もチェック対象。また、雨漏りがなくても天井や壁の隅に湿気によるシミやカビが浮き出ることがあります。雨漏り、シミ、カビは購入意欲を削ぐ大きな要因となるため、指摘された際の答えなどを事前に考えておきましょう。ただし、嘘などでごまかした場合、後に大きなトラブルに発展する恐れがあるため注意が必要です。
ポイント4:「周辺環境」
コンビニやスーパー、バス停や駅などの位置も雨の日は特にチェックされるポイント。内覧の際に「駅が遠いと雨の日は大変じゃないですか?」や「雨の日も○○までお買い物に行くんですか?」なんて聞かれることがあるかもしれません。
そのような突然の質問にも「駅は遠いけどバス停が近いので安心」「駅前に駐車場があるので移動は困らない」「小さいけれど近くにスーパーがある」などポジティブな受け答えができるように、リサーチしておくと安心です。
雨の日の内覧は購入意欲の高さの表れかも
雨の日の内覧は、雨ならではの悪い点が目に付くためマイナスなイメージを抱くかもしれません。しかし、雨というコンディションの中で内覧をするということは、それだけ購入希望者の購入意欲が高い可能性があります。
いつもより部屋を明るくする、十分な掃除や換気、雨の日ならではのチェックポイント対策を行うことで、スムーズな購入につながることも! 雨の日の内覧は大きなチャンスと考えて、対策を講じつつしっかりと対応しましょう。
雨の日の内覧もしっかりと対応を
雨の日の内覧では、晴れの日では目につきにくい点が表れます。そのため、売主からすれば不安になるかもしれませんが、実は売却の大きなチャンスかもしれません。スムーズな不動産売却を実現するためにも、雨の日の内覧もしっかりと対策をして臨みましょう!